R(アール)

2018.08.16

R言語は、1995年に科学者Ross Ihaka氏とオークランド大学のRobert Clifford Gentlemanによって、S言語というプログラミング言語をベースにしたユーザーフレンドリーなデータ解析・統計プログラミングとして開発された。日本では「あーるげんご」または「あーる」と呼ばれる。
オープンソースのフリーソフトウェアであり、統計解析向けのプログラミング言語であると同時に統計的なデータ解析・データ分析に特化したスクリプト言語。
R言語のソースコードは主にC言語などによって出来ており、オープンソースの特徴を活かして現在も改良が続けられている。メンテナンスと拡張はR Development Core Teamによりなされている。
公開当初は主に学術や研究の分野で使われていたが、近年、医療やビジネスで統計学が注目されていくにつれ、重要性が高まっており、最近では民間企業でも導入が進んでいる。Rライブラリの数が増大しているため、金融工学、時系列分析、機械学習、データマイニングなど様々な業界/学問分野に広がりを見せている。
R言語は、世界規模の集合知に支えられており、ベクトル(リスト)処理という仕組みを持つことで、柔軟なデータ処理を実現している。もともと統計解析言語として開発されたため、データのグラフ化や図解化などの大きな労力を費やさずにデータを解析する豊富な機能がデフォルトで備わっているうえに柔軟性が高いため、データ分析や統計解析に関しては他の言語と比べても群を抜いて優秀であると評価されることが多い。同様な機能を提供する製品に『Python』などがある。

【主な特徴】
(1)ベクトル、行列、配列、リスト、集合、時系列、テーブル(データフレーム)などのオブジェクト単位でデータを扱う
(2)「ベクトル処理」実行機構によって、処理を柔軟にシンプルに記述できる。
(3)データを柔軟にグラフ化する高度なグラフ機能
(4)オブジェクト指向のシンプルな命令文法や、リストを基本にした内部処理/遅延評価/静的スコープに特徴のある言語仕様
(5)各種統計解析用パッケージ(ライブラリ、関数)が標準で用意されており、連携しやすい。
(6)多様なデータソースからの入力を行なう「コネクション機能」
(7)「汎用行列系言語『MATLAB』などよりも総合的に高速」と評価される処理速度

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