AI_STANDARD
2019.01.03
AI_STANDARDは、IT(情報技術)エンジニアがAIを実務で使いこなせるようにするための法人向け研修プログラム。
株式会社STANDARDが東京大学大学院の越塚登教授と共同開発したAI研修サービスであり、ユーザーは動画形式の教材で学習し、STANDARDが契約をしているAIエンジニアをメンターと位置づけ不明点の解消や学習のサポートを行うプログラムである。プログラムは、ビジネス向けの概念的理解を促すプログラムとエンジニア向けの実務的理解を促すプログラムの2種が組まれている。
【特徴】
(1)AI_STANDARDがターゲットとしている受講者(=情報システムの受託開発を担うITサービス企業で働くエンジニア)が実務レベルに到達するのに必要な知識を2カ月から3カ月で網羅的に学習できる内容に工夫したカリキュラムの構成。
(2)学習サポート担当者「メンター」という役割を置き、受講者の進捗度合いを週に1回確認し、受講者の悩みを引き出しながら、より良い学習の進め方をアドバイス。これによってモチベーションの低下を防止するなど、学習を継続しやすくしたこと。
受講者はeラーニングと集合研修の形式で、「Python」の基本的な文法に始まって、数学や統計学の基礎理論、機械学習や深層学習といったAIの技術を実務で使うためのポイントを学んでいく。
機械学習は、単回帰分析や重回帰分析などの基本的な統計手法だけでなく、クラスタリングや自然言語処理といった一歩進んだ処理や性能評価やチューニング、あるいは欠損値の処理といったAIを適用する上で必要となる実務知識も盛り込まれている。
それらの内容を吸収できるよう、「分析ストーリー」形式と呼ぶ学習プロセスによって、受講者に「ECサイトの自動タグ付け」「郵便局の仕分け業務効率化」「航空機の利用人数予測」「植物の品種分類」「がんの発生確率の算出」といった業務の現場に即した課題を提示し、各自は課題に必要なデータをコンピュータで処理できるように前処理を施し、そこからAIのモデルを構築するという流れで学ぶなどの工夫が凝らされている。
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