イチロー以上にAIが哲学者だった⇒ただの変換ミスだろ!

2019.03.25

3月22日、米メジャーリーグ・マリナーズに所属するイチロー選手の現役引退会見が行われ、その様子がネットテレビAbemaTVでライブ配信された。会見の音声はリアルタイム字幕「AIポン」(あいぽん)でリアルタイムに文字化されたのだが、その字幕の間違いの多さが話題になっている。
「テレビ東京のスミと申します」を「鳥のささみです」と間違えたことを皮切りに、「TBSテレビのジョウジ」は「イギリス移民との情事」に、「フロリダ」と「プロ」は「風呂」に、「ニューヨーク」が「入浴」、「ファン」が「パン」になるなど固有名詞のミスだけでなく、字幕の誤りが続いて意味不明な文章になるケースが多発した。なかでも、「サボテンでパンの方々の存在なくしては、自分の家指輪も、全く盛れないと言ってもいいと思います。お菓子もできますが、大丈夫です」という意味不明の字幕が話題に。
「AIポン」は、機械学習を使って音声をテキストに変換する米Google「Cloud Speech-To-Text API」をベースに、鳥取市のLASSICが開発した「LASSIC Speech Recognition」を活用したサービスで、LASSICとテレビ朝日が共同開発した。2018年12月から「AbemaTV」の生放送ニュース番組「けやきヒルズ」で試験放送を行っている。
リアルタイム字幕は、音声を視聴できない場面においても発言の雰囲気をつかめるなど、便利なものではあるが現状での精度はまだまだ低いようだ。1時間以上にわたる引退会見では質問者もイチロー選手もはっきりとした口調でゆっくり話していたこともあり、字幕表示が正しい場面も多かったが、ネットでは「イチローがいいこと言ってるのに全く頭に入ってこない」「字幕いらなかったのでは」といった声が多数あった。
(ITmedia『イチロー引退会見、「AI字幕」が「ひどい」と話題 「プロ→風呂」「ニューヨーク→入浴」「人望→ちんぼ」……』2019年03月22日)

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