この投資は宇宙への偉大な一歩だ!?
2019.04.08
2016年7月創業のAIベンチャーRidge-iは、INCJ、荏原製作所、リコーから最大で約7億5000万円の資金を調達したことを発表。※INCJは2018年9月に産業革新機構から分割して発足した官民ファンド。
調達資金で事業規模拡大を図る。
投資の内訳は以下の3領域。
(1)事業の強化とソリューション提供の加速化
(2)研究開発対象と環境の拡充
(3)優秀な人材の活用
今回の第三者割当増資では、INCJが最大で5億5000万円、荏原製作所とリコーはそれぞれ1億円を出資し、荏原製作所とリコーはそれぞれRidge-iと業務提携を開始した。
荏原製作所はAI、IoT活用に関する企画と開発にRidge-iと共同で取り組み、3項目の課題に取り組む。
(1)製品の外観検査
(2)製造工程の最適化と操業時の安全性向上
(3)機械の運転タイミングの最適化
リコーは、光学技術、画像処理技術、ハードウェア開発製造に関する自社の実績と、Ridge-iの画像処理技術と課題解決のAI力を組み合わせて、製品外観検査省力化や自動化のためのシステムの開発を目指す。
INCJがRidge-iへの出資に至った要因を3つ。
(1)代表取締役社長・柳原尚史氏のリーダーシップと優秀な人材力。
(2)エンジニアやコンサルタントが学び合う環境が実績につながっていること。
(3)最新の技術動向をしっかり捉えながら顧客に徹底的に向き合っている姿勢
INCJが発表したJAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)との連携に伴い、稼働中の人工衛星が送信してくるレーダーや画像、位置情報などのデータ解析も視野に入れている。
従業員21名のRidge-iは、約半数に及ぶ機械学習や深層学習のエンジニアと、ボストンコンサルティンググループなどのコンサルティングファーム出身のコンサルタントで構成される。
(CNET Japan『AIベンチャー「Ridge-i」に官民ファンドらが7.5億円を出資–“宇宙データ”解析も視野に』2019年04月05日)
関連記事
TAG CLOUDS
TOPICS
-
手書き文字の答案をAIが採点⇒ワイの達筆についてこれるものなら…
大量の“手書き答案”をAIが98%の精度で読み取る! 小学校の新学習指導要領全面実施(2020年4月から)に向け、テクノロジーで教育にイノベーションを起こす「EdTech(エドテック)」領域を手がける企業の取り組み本格化が見込まれる。(「EdTech」は、EducationとTechnologyを組み合わせた言葉) 新学習指導要領では小学5・6年生を対象にプログラミング教育が導入されるため、文部科学省、総務省、経済産業省が、機運醸成を目指し、この9月を『未来の学び プログラミング……
2019.08.26
-
【ファッショントレンド】オーダースーツにAIソムリエ!?乗り遅れるな、おじさん
AIがお客の警戒を解く 高島屋がオーダースーツ売り場で人工知能導入の背景 高島屋、一部店舗で展開する紳士服のオーダーサロン『タカシマヤ スタイルオーダー サロン』で、人工知能(AI)を活用した接客ツール『感性AIソムリエ』を常設展開する。『タカシマヤ スタイルオーダー サロン』は高島屋が2017年から紳士服のパターンオーダーを提案するスタイルのサロンで、都市部の5店舗で展開している。 団塊世代の退職ラッシュや、職場のカジュアル化などでスーツ需要が減りつつあることに伴い、現在のス……
2019.08.26
-
【介護革命】ケアマネージャーのケアプランをAIが支援
人工知能で介護は変わるか。 福祉プラットフォームを展開する福祉ベンチャーのウェルモは、11.7億円の資金調達(シリーズB)を実施した。これで、同社が実施した資金調達の累計額は約17億円に達する。出資した主な企業は、あいおいニッセイ同和損保、アカツキ、グローバルキッズCOMPANY、コニカミノルタ、eumo、LINE Venturesなど。 ウェルモは、介護サービスプラットフォーム「MILMO」や人工知能を活用したケアプラン作成支援の「ケアプランアシスタント」、障害児童支援・教育を……
2019.08.26