社会問題解決型AIで珍説連発…そんな「ひろし」に騙されない。

2019.04.15

マツコ・デラックスと有働由美子が強力タッグを組んで、日本が直面する課題の解決策を探る番組『AIに聞いてみた』、第4回のテーマは「超未婚社会」。『AIに聞いてみた』では、NHKが独自に開発した人工知能「AIひろし」が活躍する。
日本の婚姻率が過去最低を記録し、生涯独身者が男性の4人に1人、女性の7人に1人に及ぶ“超未婚社会”ともいうべき状況において、未婚社会になった原因は研究者も全貌がつかめていない「大きな謎」である。これまでは、少子化の原因の9割が婚姻率の低下にあるという研究が発表され、男性の収入の不安定化や女性の社会進出、保育所問題などが原因とされることが多かった。ところが、AIはこれまでの常識とは異なる「意外な要素」を導き出した。AIが導き出した《健康と結婚の関係》《家電量販店と交際相手》などの解答は、一見全く関係がなく感じられるともの同士の「つながり」であるが、それらの「意外なAIの解析結果」をもとに、マツコと有働の独身コンビが結婚について大激論をかわした。
『AIひろし』は、研究者のアドバイスを受けながらNHKが開発している「社会問題解決型AI」。番組第1回で、マツコ・デラックスによって『AIひろし』と名付けられた。
『AIひろし』が日々学習し続けているのは、のべ41万人に及ぶ65歳以上の生活習慣や行動に関するアンケートや、約5000万本の学術論文、四半世紀にわたるニュース原稿約250万本、国のあらゆる統計データ、研究機関や民間会社が集めた数十万人の個人パネルデータなど、10年以上にわたって集められた膨大な情報。しかしながら、開発に使用しているのは単一の技術ではなく、学習データの量や目的によって精度を追求したディープラーニングや、読み解きやすいSVMや決定木などの機械学習をいくつも組み合わせて「社会の構造パターン」を見つけ出し、課題を発見しつつ解決の糸口を探る。そのことで、AIは既知の事実を速やかに導き出すだけでなく、過去に誰もが言及したことのない「意外な関」を提示してくることがある。
ただし、AIが因果関係を導くことはできないため、番組ではAIと人間の「協働スタイル」をとっており、AIが導き出した手がかりに基づいて実際に現場を取材し、専門家の解釈を聞いて、議論しながら社会課題解決の道を探っていく。

詳しくはこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 *が付いている欄は必須項目です

関連記事

TOPICS

MORE