「AI不敗神話」「AI無双神話」にモノ申す。

2019.04.22

「AI(人工知能)技術を応用している」という宣伝文句の新製品には否が応でも興味をそそられ、まるでユーザーが望む通りのことをしてくれるような気にさせられる。それほどに、さまざまなところで顔を出すマジックワードとしての「AI」は効力を発揮し、今やICT(情報通信技術)を活用した金融サービスのフィンテックから自動翻訳まで、AIのおかげで世界はどんどん便利になっている。
しかし、記事は「過信は禁物である!」と敢えて警鐘を鳴らし、AIの落とし穴を列挙する。
■視聴者の好みを学習して「見たい番組」を提案してくれるスマートテレビだが、同じ傾向の番組ばかりを勧められたら飽きてしまう。ところが、スマートテレビは「他に面白い番組はないの?」という問いにはまだ答えることができない。
■「アマゾン」で本を検索したり購入すると次回からは「お勧め本」が表示されるが、書店で「全く新しい分野の本」を偶然見つけて買うような経験はさせてもらえない。
■「アマゾン」の日本サイトで出品された「偽ブランド品」がAIのチェックをすり抜けて売られていた。つまり、AIは「人間の目利き」にはまだかなわない。
■将棋において「常識を破る新手」を編み出すのは、今のところAIの将棋ソフトではなく、人間である。
■人事評価にAIを使った場合、評価結果に疑問を抱いたとしても、そのプロセスがブラックボックス化されているため、不明のままになってしまう。
「AI」というマジックワードに引っ張られることはまだまだ危険だ…と記事は結論づける。
(SankeiBiz『【高論卓説】「AI」に過信は禁物 不足分を補い積極的に利活用を)2019年4月19日)

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