【衝撃】「AIがノーベル賞を受賞する日」と「シンギュラリティ」 どちらが先に来る?

2019.05.07

世界の最新技術(AIやロボティクスなど)に詳しいソニーコンピュータサイエンス研究所社長兼所長の北野宏明氏に聞く「AIの現在と未来」。


Q:AIの進化は加速しているか?
A:AIの研究・開発を手がける人数が圧倒的に増えたことと投資が増えたことにより、想像以上に加速している。

Q:今後、AIが影響を与えていく分野は?
A:モニタリングによって介護サポートをするようなバイオメディカルの領域で、医療関係の画像診断や、患者の診断精度の向上に役立つだろう。さらに、創薬の分野や、ゲノム編集など遺伝子改変の分野で起こりつつある大きなイノベーションとAIが結びつき始めている。命に関わる研究だからインパクトは大きい。

Q:注目すべきポイントは?
A:人工知能の究極として、最も価値が高くインパクトの高いAIシステム=「科学的発見をするAI」だ。生命科学系は非常に複雑で、人間の認知の限界と戦う研究分野だが、AIを使うことで限界を超えていける可能性がある。

Q:シンギュラリティー(技術的特異点)による「将来の悲観的シナリオ」に関する見解は?
A:全然気にしていないし、考えていない。
計算器や自動車、工業機械など、機械が人間より能力が高かった事例はこれまでもあり、今は認識の能力など「もっと知的なところ」で、機械が人間を上回っている状況が起きているが、それは人間の能力の中の個別の部分に過ぎない。
また、全ての人間の能力を定義することはできず、AIの能力に投資価値がなければ誰も投資しないので作られないわけだし、人間がやる「変なこと」までコピーしたら、そのAIシステムは使いづらいものになるだろう。
AIの脅威に怯えるよりも重要なポイントは…(以下、本稿参照)
(日経ビジネス『AIが科学的発見をする日も!先端技術を使いこなせ』2019年5月5日)

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