AIさん「スポーツを発明しました」人間さん「走らされるのはオレ達かよ…」
2019.05.07
アメリカの広告代理店AKQAが人工知能に考えさせた新スポーツ「Speedgate」を紹介する。
ニューラル・ネットワークに400種の既存スポーツを学習させ、
それらのスポーツがどのようなルールで勝敗を決め、
どのようにプレイされるのかを叩き込んだのが「Speedgate」であり、
その際にAIが学んだスポーツにはフリスビー、熱気球を使うスポーツ、綱渡りまで含まれていた。
AIを使ったフェイス・スワップが何千ものデータベースを読み込ませられる事案と比較して、
400という数字は心もとないため、人間による精度を高めるお手伝いが必要だった。
「Speedgate」はラグビーとサッカー、ハンドボールをひとつにしたような競技で、
フィールドは広くても狭くても柔軟に対応できる。
ボールを投げてパスしたり、蹴ったりするアクションが競技のメイン動作で、
公式の専用ボールが発売されるまでは練習用ラグビー・ボールを使用する。
フォールドに3つ描かれた大きく丸いゲートのうち、中央のゲートにボールを蹴って通した上で、
相手方のゲートにボールをシュートすれば特典が入るというルール。
プレイヤーは3秒しかボールを持つことが許されないため、
一瞬でいろんな状況を判断する必要があるというスピーディなスポーツ。
※ルールのすべては公式サイトに載っているので、興味のある方はご覧ください。
AIが考案したスポーツの中には「フリスビーを爆発させる」
「プレイヤーが航空機の間の線上でバランスを取りボールを前後にわたす」
「体操しながらのラグビー」といったものもあったという。
それらの行き過ぎたアイデアは、AIがクリエイティビティを発揮しすぎたため実現には至らなかったが、
「スポーツの本質を再考させられた」とAKQAのAIチームの責任者であるKathryn Webb氏は述べた。
今後、AKQAは本腰を入れて「Speedgate」を広めようとしているという。
(GIZMODO『世界初! AIが発明したラグビーみたいな新スポーツ「Speedgate」』2019年05月03日)
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