アメリカ視察レポート

2019.06.03

アメリカ視察レポート

U.S. Data Science School 『Insight Data Science』


サンフランシスコの中心地からフリーウェイの「ルート101」で30マイル(50km)南東へ向かったシリコンバレーの北部端に位置するパロアルトは、スタンフォード大学やGoogle、テスラモーターズのようなハイテク企業の本拠地になっています。

そのパロアルトにInsight Data Scienceの本社がありました。

 

インサイト・データ・サイエンス(Insight Data Science 以下「Insight」)は、2012年に開発されたデータサイエンス専門教育のためのプログラムです。

当初、ビジネスとは馴染まない分野(数学・物理学・応用数理学・天体物理学・生物学など)の博士課程を修了した博士研究員(Postdoctoral Researcher)を対象に、約6週間のプログラムで一流のデータサイエンスに育成するプログラムでした。現在は、それらの博士研究員を中心にキャリアアップを目指す社会人をメインのターゲットとして教育を提供し、シリコンバレーを代表するトップ企業(Facebook, YouTube, LinkedIn、Twitter、アマゾンなど)に就職させている実績があります。

 

プログラムはとてもユニークで、統計・データサイエンスなどの基礎教育や分析手法などの教育は行わずに、チームを組んでデータ収集からデータクレンジング・分析の作業を実施するというものです。

チームには、トップ企業で手腕を発揮しているInsight卒業生を中心とした経験豊かなデータサイエンティストがメンターとして付きます。

つまり、世界的なトップ企業のAIチームで活躍しているAIの専門家やオープンソースリーダーが、「トップ企業が現実に抱えている問題」に取り組む機会を提供し、受講者はプロフェッショナルなデータサイエンティストと共に問題解決にあたることで、最先端のAI手法を「最も困難な問題」に適用するプロセスを実践的に体験し、ベストプラクティスと最先端のテクニックを学ぶことができるというわけです。

 

受講者が実戦的な知識やスキルを身につけると同時に、企業は優秀な人材を「現場的視点」で発掘することができるため、双方に多大なメリットがあります。

つまり、Insightは、データサイエンティストとして成長するために必要なリソースを余すところなく提供してくれるのみならず、トップ企業への就職の大きな機会を与えてくれるのです。

Insightでは、企業訪問や分析内容を企業にプレゼンする機会がスケジュールに組み込まれていますが、それよりも大きいのはInsighのネットワークであると言えます。共に学んだ仲間(Fellowsと呼ばれています)や卒業生がつくる「エリート人材によるネットワーク」が業界との架け橋となり、受講生のスキルや関心にフィットする職場が選択肢として多数提示されます。また、就職後にも多大な恩恵に預かることができるのです。


 

これがInsight Data Scienceが入居するビルの外観です。

意外とこじんまりしていることに驚きました。

ビル入り口のロビー。

複数のテナントが入居しています。日本のスタートアップと印象が似ていますね。

 

現代的な空間はフレッシュなイメージで、心が弾みます!

 

とても機能的な部屋割りになっているのが特徴です。

講座用のスペースは意外と広く、空間を活かしたレイアウトになっていました。

ネット会議を行うための個人スペース(個室?)です。いたれりつくせりの環境ですね。

大きなガラスで区画された空間が先進的です。

かと思えば、こんなオーガニックなスペースも。

受講生やスタッフがユッタリとくつろいでいる姿が印象的でした。

サービスはセルフが基本です。

談話ルーム。ここからネットワークが展開していきます。

詳しくはこちら

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