【絶句】AIって金持ちになれるもんだとばかり思ってたが、「貧乏」なのかよ…

2019.06.24

AI・機械学習の用語辞典:PoC貧乏とは?


PoC(Proof of Concept:概念実証)とは、コンセプト(概念)の実現可能性を検証することを指す。
最終的な挙動や仕様の事前確定が難しいAI・機械学習は最終的な挙動や仕様についての誤解が生じやすいため、問題を発生させないようにAI・機械学習プロジェクトの第1段階でPoCを繰り返し行うことで、「プロジェクトの開始」と「最終的な結果の可能性」を関係者間で事前に合意しておくことが常識となっている。例えば、何らかの目的(主に課題解決)を達成するためAI・機械学習を採用しようとする場合に、そのAI・機械学習は「目的達成・課題解決に対してそもそも本当に有効な手段なのか?」「技術的に実現可能なのか?」「どの期間までの試行錯誤によってどの精度までになれば完了とするか?」などを、本格的な実現の前に確認・合意しておくことである。
「PoC(概念実証)」の関連用語に 「PoC貧乏」がある。
PoCで「実際にプロジェクトに資金を投資して実施するかどうか」を判断することによって、AI・機械学習のプロジェクトを発注するクライアント企業は、多額の資金をムダにつぎ込むのを防ぎながら、効果的にAI・機械学習プロジェクトを進められる。が、その一方で、AI・機械学習のプロジェクトを受託するAIテクノロジー企業では、PoCばかりを行っているだけで、実際のプロジェクトが何も開始されないという事態が起こりやすくなる。その場合、PoCの費用をAIテクノロジー企業が負担することが多かったり、PoC自体の費用が安価に設定されているため、PoCをすることで逆にお金が稼げなくなる状態を「PoC貧乏」と呼ぶ。
PoC貧乏は、AIテクノロジーの普及・発展を妨げる要因として、AIビジネスを手掛ける企業にとっての深刻な悩みだけでなく、クライアント企業や日本社会においての損失として社会問題視されている。
PoC貧乏を生まないためには、クライアント企業はAI・機械学習の知識を深める必要があるし、AIテクノロジー企業はビジネス面で契約方法などを洗練させる必要があると言える。
(@IT『AI・機械学習の用語辞典:PoC貧乏とは?』2019年06月21日)

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