「あなた、返事ぐらいしてくださる!?」⇒その訴えに黙り込む夫はAI的にアウト
2019.07.01
AI界の名司会「ぼのちゃん」 夫婦の会話を徹底分析
AI会話支援ロボット「ぼのちゃん」は、聞き手と話し手の会話量を測定して互いにバランスよく会話をしていないと割り込んで発話量が少ない方に話をするよう促すなど、認知症予防のための会話トレーニングに活用されている。NHK『クローズアップ現代』では、6組の「夫婦の会話」をぼのちゃんに聞いてもらう実験を実施し、夫婦の会話を改善するヒントが見つかった。
夫婦それぞれの発話量をぼのちゃんが詳細に分析した結果、会話の満足度が高い夫婦とそうでない夫婦には、聞き手の発話量に大きな差があることが判明。ぼのちゃんが割り込んだ回数(=「会話のバランスが悪い」と判断されたケース)は、満足度が低い夫婦の会話に対しての方が多く、満足度の高い夫婦との比較では6倍にもなった。
会話がうまくいっていない夫婦では、妻の発言に対して夫が黙って聞くことが多く、夫婦で発話量に大きく開きが出ており、相手の愚痴を聞く際の発言数も少なかった。聞き手が発言していない“無言”の時間の長さは2倍近くの差が開き、満足度が高い夫婦と低い夫婦の会話には、聞き手の姿勢に大きな違いがあることが分かった。
ぼのちゃんの開発者、理化学研究所の大武美保子博士は、話の聞き手が「合いの手」や次の発言を促す「質問」等をどれだけリズミックに出しているかで、夫婦の会話の満足度が変わってくるのではないかと見ており、互いに相手の発言に発言を重ね盛り上げ合いながら、夫婦二人で1つの話を作っていくことができれば満足度の高い「夫婦の会話」につながるのではないかと考えられる。
大武さん注目の、会話を互いに盛り上げるための夫婦の会話=「もしも話」とは!?(以下、本文参照)
(NHK『AI界の名司会「ぼのちゃん」 夫婦の会話を徹底分析』2019年6月28日)
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