【AIにはお見通し】こいつ、やる気ねーな。欲求不満じゃね?

2019.07.08

ラーニング講座のつまらなさを、AI表情分析技術が変える可能性


「スクールには通いたいが仕事があってなかなか同じ時間帯に通うことが難しい」「自分のタイミングで勉強したい」 そんな想いから録画視聴可能なオンライン講座を利用している人は多いが、e-ラーニング講座には欠点がある。
Web・通信講座の主要なセールス文句の一つは「わからない解説があっても何度でも繰り返して視聴できる!」ことであるが、わからない解説でも2,3回聞いて熟考すればわかるようになるものもある反面、わからない授業は何度聞いてもわからないものであり、結局は理解できるようにはならず、e-ラーニング講座のセールス文句が消滅してしまう。しかしながら、ライブ講座では講師の先生が講義をしながら受講生の「わかる」「わからない」という様子を観察して解説の仕方を柔軟に変えることができるわけだが、そのような長所は現状のオンライン講座にはない。
そんな中、AI表情解析を活用することでライブ講座の長所を併せ持つe-ラーニング講座の登場が期待される。
自動表情解析システムを使って、e-ラーニング学習中の学生らの表情を分析して、その感情及び成績との関連を調べた結果、以下の発見があった。
(1)眉の外側が引き上げられる顔の動きと成績低下(眉の外側が引き上げられる動きは恐怖感情と関連があり、学習中に不安を覚えると成績が低下する)
(2)眉を中央に引き寄せる動きとフラストレーション(眉が中央に引き寄せられる動きは熟考と混乱とに関連があり、学習中にわからないところが解消されないことでフラストレーションが蓄積する)
(3)エクボが作られる動きとフラストレーション及び成績向上(エクボが作られる動きは熟考と混乱に関連があり、フラストレーションを引き起こすものの、眉が中央に引き寄せられる動きとは異なり、よく考えることにつながり成績を向上させることに貢献する)
同じフラストレーションでも、眉か口の動きかで成績結果が違うことがわかったが、その傾向は、学び始めて最初の5分間で予測できることもわかった。
こうした研究知見を積み重ねて、e-ラーニング講座のコンテンツに合わせてカスタマイズしていくことで、ライブ講座の長所をe-ラーニングの世界に活かすことが出来るであろう。
(ハーバービジネスオンライン『ラーニング講座のつまらなさを、AI表情分析技術が変える可能性』2019年07月07日)

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