【自動運転のステージはマイクロバスへ】操作はジョイスティックで←ワイのお得意なやつ!

2019.08.05

AI制御自動運転バスを埼玉工業大学が国内で初めて開発、年6台の販売をめざす

国内初のAI制御自動運転バスがいよいよ走り出した。これは、埼玉工業大学が、トヨタ『プリウス』ベースの自動運転実験車で培ったノウハウをマイクロバスに移植したものである。
自動運転バスは身障者用自動車運転装置などを製造・販売する株式会社ミクニ ライフ&オートによるジョイスティック運転システムを装備した日野『リエッセ II』をベースに、埼玉工業大学がマイクロバスむけに新たに設計・開発した接続マイコン、自動運転AI(AI Pilot / Autoware)を実装したモデルとなる。
埼玉工業大学 工学部 情報システム学科 渡部大志教授(埼玉工業大学 自動運転技術開発センター長)は「これまでプリウス自動運転実験車で1000km以上のテスト走行を繰り返し、進化させてきた自動運転AIをマイクロバスむけにさらに進化させた。障害物の識別・分類する検知機能などを強化させた」と話す。
埼玉工業大学が開発した接続マイコンによって、ジョイスティックで操作できる制御機構と自動運転AI(AI Pilot / Autoware)の間を結び、センサー情報と自動運転AIのディープラーニングによってマイクロバスは手放しでも自動で走行する。
ジョイスティック操作バスを選択した理由は、既存の制御システムや接続マイコンを流用することによって、開発コストや製造工程を軽減・短縮できる上に普及を加速化できるとしている。
ただし、自動運転マイクロバスの「難しいところ」は、マイクロバスに油圧系パワーステアリングや空気油圧複合式ブレーキが採用されているためにブレーキのコントロールが乗用車よりもデリケートである点。人間の足で操作する繊細な動き(例:停車直前に足をふわっと抜くような操作)をまだマイコン側がコントロールできていないからだ。こうした点にもまだまだ開発の余地があるという。
埼玉工業大学は、自動運転バスの実験・更新を重ね、マイクロバス実験車両とマイクロバス対応自動運転AI・接続マイコンの市販化をめざす。
(レスポンス『AI制御自動運転バスを埼玉工業大学が国内で初めて開発、年6台の販売をめざす』2019年8月2日)

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