【驚愕】脳波からAIへプライバシーがダダ漏れ!
2019.08.05
Facebook、AIが脳波パターン予測し思考を読み取る技術発表
脳波を入力手段とするBMI(Brain Machine Interface:ブレイン・マシン・インタフェース)の研究は、ひと昔前であったら人知れず大学や研究所だけで行われていたが、現在ではテック系企業が未来の覇権を握るために推進している。有名起業家のイーロン・マスクが出資するNeuralink社の取り組みに続き、今度はFacebookが支援するカリフォルニア大学の研究チームが脳波のパターンをAIで予測して思考を読み取ることに成功したと報じた。
「脳波から思考を読み取る研究」における従来型の研究アプローチは、被験者にキーボードから何らかの文字を意識的に選択してもらった時の脳波を解析するといったものであったが、この方法では、選択する文字を思い浮かべた後にボタンを選択するという「2段階の脳活動」が生じてしまうため、被験者が選択した文字を割り出すまでに時間がかかってしまうという欠点があった。
今回発表された研究は、「意識的なボタンの選択」なしに被験者の思考を読み取るものであり、AIは61~76%の精度で選択を正しく予測できるようになった。
FacebookがBMIの研究を支援している理由に関しFacebookの技術系ブログ記事から読み取れるのは、同社が脳波をARメガネの入力手段にするという構想を抱いているということ。
FacebookのBMI研究を率いるMark Cheville氏によれば、ARメガネの入力手段として、騒音の中で入力困難になったり、静かな場所で入力がマナー違反になってしまう音声は最適ではないと考えられるという。
そこで浮上するBMIだが、その研究をめぐっては、仮に非侵襲的な装置が実現したとしても「ヒトの脳波を読み取ること」が史上もっとも深刻なプライバシー侵害につながるのではないかという懸念が消えず、倫理的な問題が残ってしまう…。
(リアルサウンド『Facebook、AIが脳波パターン予測し思考を読み取る技術発表 プライバシー保護で疑問の声も』2019年8月2日)
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