【介護革命】ケアマネージャーのケアプランをAIが支援
2019.08.26
人工知能で介護は変わるか。
福祉プラットフォームを展開する福祉ベンチャーのウェルモは、11.7億円の資金調達(シリーズB)を実施した。これで、同社が実施した資金調達の累計額は約17億円に達する。出資した主な企業は、あいおいニッセイ同和損保、アカツキ、グローバルキッズCOMPANY、コニカミノルタ、eumo、LINE Venturesなど。
ウェルモは、介護サービスプラットフォーム「MILMO」や人工知能を活用したケアプラン作成支援の「ケアプランアシスタント」、障害児童支援・教育を行なう「UNICO」を主に展開し、今回の増資は「MILMO」「ケアプランアシスタント」の介護業界向けサービスに関する取り組みとなる。
あいおいニッセイ同和損保とコニカミノルタについては、新規のアライアンスが締結され、コニカミノルタとの協業で介護AIが現場のデータを入手するなど、これも介護業界向けサービスへの取り組みとなる。
ウェルモのケアプランアシスタントは、介護支援専門員(ケアマネージャー)が利用者に対してどんな介護サービスが必要かを定める「ケアプラン」の作成を人工知能がサポートするもので、従来は1人あたり4、5時間かかると言われているケアプランの作成を短縮化できるという。各都道府県ごとの試験への合格や実務経験が必要となるため、要介護者に対して数が少ないと言われるケアマネージャーは介護従事者の中でも限られた人材であり、ケアマネージャーを支援することは、介護業界全体の効率化につながる。
一方、2016年4月から介護業界に進出しているコニカミノルタは、自社の各種センサー類を介護福祉施設に設置しており、入居者の状況をモニタリングすることでより安全な介護サービスの提供と現場スタッフの業務改善に取り組んでいるため、今回のアライアンスは注目の取り組みとなる。従来の人工知能によるケアプランアシスタントは、既存のケアプランデータや医療看護・介護・リハビリ分野のエビデンスに基づいた知識データをもとに学習をし、介護サービスを提案するものだったが、コニカミノルタとの協業で、実際の要介護者のリアルな定量データが含まれるようになることによって、より精度の高い提案が可能となるという。
(ビジネスインサイダー―『人工知能で介護は変わるか。福祉ベンチャー・ウェルモが11.7億円の資金調達』2019年8月23日)
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